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脱毛による痛み・肌トラブルについて

脱毛による痛み・肌トラブルについて

 

国民生活センターの、この件についての公式発表のページ。
[2017年5月11日:公表]
(kokusen.go.jp/news/data/n-20170511_1.html)

 

なくならない脱毛施術による危害

 

*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文(PDF)」をご覧下さい。

 

全国の消費生活センター等には、2012年度以降の約5年間に、脱毛施術により危害を受けたという相談が964件寄せられています(図)。
件数は2013年度以降減少傾向にありましたが、昨年度は前年度同時期に比べて増加傾向がみられました。
危害事例の内訳をみると、エステで受けた脱毛によるものが680件、医療機関で受けた脱毛によるものが284件でした。

 

また、当センターで実施したインターネットアンケート調査では、回答者の約4分の1が、
過去3年間に脱毛を受けた後に、やけど、痛み、ヒリヒリ感などの身体症状が生じた経験があると回答しました。

 

そこで、脱毛を受けて危害が発生したという相談情報と、アンケート調査結果の分析を行い、
消費者に情報提供するとともに、消費者トラブルの未然防止・拡大防止のため、関係機関への要望及び情報提供を行います。

 

 

脱毛による痛み・肌トラブルについて

 

 

 

 2012年度の危害件数は201件、うちエステで受けた脱毛によるものが147件、
医療機関で受けた脱毛によるものが54件、2013年度の危害件数は210件、
うちエステで受けた脱毛によるものが164件、医療機関で受けた脱毛によるものが46件、
2014年度の危害件数は204件、うちエステで受けた脱毛によるものが143件、
医療機関で受けた脱毛によるものが61件、2015年度の危害件数は170件、
うちエステで受けた脱毛によるものが117件、医療機関で受けた脱毛によるものが53件、
2016年度2月末日までの危害件数は179件(前年度同時期の件数は146件)、
うちエステで受けた脱毛によるものが109件(前年度同時期の件数は100件)、
医療機関で受けた脱毛によるものが70件(前年度同時期の件数は46件)です。

 

脱毛について

 

医療機関では、レーザー等により毛の発生源を破壊する等、
高い効果が得られる脱毛を受けることができます。
皮膚内部の組織を破壊する行為ですので、
やけど等の皮膚トラブルが起きるおそれもありますが、
トラブルが起きた際も直ちに医師の診察を受けることができます。

 

一方、エステでは、光を照射すること等による一時的な除毛・減毛など、
医行為に該当しない範囲の施術しか行うことができません。

 

 

危害事例の概要

 

危害事例を施術の内容別に集計すると、エステは、「光脱毛」、「レーザー脱毛」、
「電気脱毛」の順に多くみられました。
医療機関は、「レーザー脱毛」が大部分を占めていました。

 

危害の内容別に集計すると、エステ、医療機関ともに、
「皮膚障害」、「熱傷」が多くみられました。

 

危害の程度別に集計すると、エステは57.3%、医療機関は67.0%が、
発生した危害について医療機関で治療を受けており、治療に長期間を要した事例もみられました。

 

 

 

主な危害事例
エステで受けた施術による事例

 

【事例】
毛穴に針を刺して毛根を熱で死滅させる永久脱毛の施術を受けたら赤く腫れあがった。
【事例】
肛門周りの光脱毛でやけどを負い、完治まで1年以上かかることもあると言われた。

 

医療機関で受けた施術による事例

 

【事例】
美容外科でひざ下のレーザー脱毛を受けたらやけどのように腫れ、色素沈着が残った。
【事例】
レーザー脱毛を受けたら蕁麻疹(じんましん)が出て、完治に半年かかると言われた。

 

 

 

消費者に対するアンケート結果

 

インターネット上の情報をきっかけに脱毛を受ける人が多いことが分かりました。
回答者の約4分の1は、脱毛を受けた後にやけど、痛み、
ヒリヒリ感などの身体症状が生じた経験がありました。
脱毛を受けてやけど等の症状が生じた人のうち7割以上は、
事前にリスクに関する説明を受けていませんでした。

 

 

 

広告等の調査
エステの広告、ホームページ

 

医師法に抵触するおそれのある施術をイメージさせる表現がみられました。
危害もなく、安全な施術であるとイメージさせる表現がみられ、
消費者に誤認を与えるおそれがありました。

 

医療機関の広告、ホームページ

 

比較広告など、医療広告ガイドラインで禁止された広告がみられ、
関係法令に抵触するおそれがありました。

 

「医療機関ホームページガイドライン」において、ホームページに
掲載すべきでないとされた内容の記載がみられ、消費者に誤認を与えるおそれがありました。

 

 

 

問題点
エステにおける脱毛の問題点

 

PIO-NETには、エステで脱毛を受けて危害が発生したという相談が
約5年間で680件寄せられており、
中には、医師法等に抵触するおそれがある施術を受けたという相談もみられました。

 

施術前のリスクの説明が不十分と思われるケースがあります。
医師法に抵触するおそれのある施術をイメージさせる表現や、
安全面で消費者に誤認を与えるおそれのある広告・ホームページがみられました。

 

医療機関における脱毛の問題点

 

施術前のリスクの説明が不十分と思われるケースがあります。
危害を受けた場合の対応が不十分・不適切と感じている消費者がいます。
医療法等の関係法令に抵触するおそれのある医療機関の広告がみられました。
また、消費者に誤認を与えるおそれのあるホームページがみられました。

 

 

 

消費者へのアドバイス

 

エステで受けることのできる脱毛と医療機関で受けることのできる脱毛の違いをよく理解しましょう。
脱毛を受ける場合は、ホームページや広告の情報をうのみにせず、
自ら十分な情報収集を行うとともに、施術前にリスク等に関する説明を十分に求めましょう。
脱毛により危害を受けた場合は、速やかに医療機関を受診するとともに、
消費生活センター等に相談しましょう。

 

 

 

関係機関への要望

 

エステで脱毛を受けて危害が発生したという相談が寄せられています。
医師法等の関係法令を遵守するとともに、
一定以上の安全性を担保するためのガイドラインを業界全体に周知するよう要望します。

 

エステの広告について、安全面で消費者に誤認を与えることのないよう、改善を要望します。

 

脱毛を行う医療機関は、施術前のインフォームド・コンセントを充実させるとともに、
やけど等のトラブルが発生した際は適切な対応を講じるよう要望します。
法律に抵触するおそれのある医療機関の広告について、改善を要望します。
また、消費者に誤認を与えるおそれのある医療機関のホームページについて、改善を要望します。

 

 

行政への要望

 

エステの脱毛施術により危害が発生したという相談が寄せられています。
消費者が施術内容やリスク等を認識し、安全に施術を受けられるよう、
消費者への周知、啓発等適切な対応を要望します。

 

エステの脱毛施術による危害が発生したという相談が寄せられています。
エステ事業者等に対し、施術内容やリスク等について事前説明を十分行った上で
安全な施術を心掛けるよう、関係業界団体への周知を要望します。

 

エステで医師法に抵触する施術が行われている場合は、適切な対応を講じるよう要望します。
脱毛を行う医療機関において十分なインフォームド・コンセントがなされるよう、指導を要望します。
法律に抵触するおそれのある医療機関の広告について、指導を徹底するよう要望します。
また、消費者に誤認を与えるおそれのある医療機関のホームページについて、指導を行うよう要望します。

 

 

 

要望先

 

消費者庁 消費者安全課(法人番号5000012010024)
厚生労働省 医政局 総務課(法人番号6000012070001)
厚生労働省 医政局 医事課(法人番号6000012070001)
経済産業省 商務情報政策局 ヘルスケア産業課(法人番号4000012090001)
公益財団法人日本エステティック研究財団(法人番号2010405000889)
一般社団法人日本エステティック振興協議会(法人番号9010505002440)
公益社団法人日本美容医療協会(法人番号4010005016755)
一般社団法人日本美容皮膚科学会(法人番号1011105007093)
一般社団法人日本美容外科学会(JSAPS)(法人番号1010005013078)
一般社団法人日本美容外科学会(JSAS)(法人番号7010005019920)

 

 

 

情報提供先

 

内閣府 消費者委員会事務局(法人番号2000012010019)
警察庁 生活安全局 生活経済対策管理官(法人番号8000012130001)

 

 

 

1.脱毛について
脱毛は、大きく分けて、医療機関と医療機関以外(エステ)
の2つの施設で行われています(表1)。

 

高い脱毛効果を得るためには、皮脂腺開口部から毛乳頭の間
にあるバルジ領域に存在する、毛を形作る細胞である
「毛包幹細胞」を熱変性(破壊)する必要がありますが、
「毛乳頭、皮脂腺開口部等を破壊する行為」は「医行為」
に該当するため、医療機関でしか行うことができません。エステで行うことがで
きるのは、光を照射すること等による一時的な除毛・減毛など、
医行為に該当しない範囲の施術のみです。

 

医療機関で行われる脱毛は、人体の組織を破壊する行為であるため、
やけどや腫れ、赤みなどの皮膚トラブルが起きる可能性があるとされていますが、
トラブルが起きた際も直ちに医師の診察を受けることができます。

 

医行為・・・医師の医学的判断及び技術をもってするのでなければ
人体に危害を及ぼし、又は危害を及ぼすおそれのある行為 。

 

 

エステと医療機関で行われる脱毛の違い

  エステ 医療機関
概要
医行為に該当しない範囲の施術
厚生労働省の通知では、以下の脱毛行為は「医行為」に該当するとされている。
毛のうへ針を挿入し電気を通し毛乳頭部を破壊する方法による脱毛行為(注5)
 
用いる機器が医療用であるか否かを問わず、レーザー光線又はその他の強力なエネルギーを有する光線を毛根部分に照射し、毛乳頭、皮脂腺開口部等を破壊する行為
(注6)
代表的な施術
○光脱毛
一般社団法人日本エステティック振興協議会の美容ライト脱毛自主基準
(「9.参考資料」(4)、9)参照)
では、
「美容ライト脱毛とは、除毛・減毛を目的に皮膚に負担を与えず毛の幹細胞を破壊しない範囲で、
エステティックサロンで行われる光脱毛をいう。」
と定義されている。
○レーザー脱毛
特定の色素に反応するレーザーの性質を利用した脱毛方法。
皮下の黒い毛のメラニン色素に
レーザーが吸収されて熱を持ち、
毛包全体に熱が伝わり毛乳頭などを破壊する。
○光脱毛
IPL、フラッシュなど、多数の波長の可視光線を照射することで
毛乳頭などを破壊し、脱毛する方法。
○電気脱毛
毛穴に針を通して電流を流すことで毛乳頭などを破壊し、脱毛する方法。

 

 

 

(注5)「いわゆる『永久脱毛』行為について」(昭和59年11月13日付医事第69号 )(「9.参考資料」(4)、1)参照)
(注6)「医師免許を有しない者による脱毛行為等の取扱いについて」
(平成13年11月8日付医政医発第105号 (「9.参考資料」(4)、2)参照)

 

 

2.危害事例の概要
PIO-NETには、エステで受けた脱毛に関する相談が
2012年度以降の約5年間(2017年2月末日までの登録分)で12,693件、
医療機関で受けた脱毛に関する相談が1,968件寄せられています。
そのうち危害事例は、エステが680件、医療機関が284件です(図1)。
(1)危害事例の概要
1)受けた施術の内容危害事例を施術の内容別に集計すると、エステは「光脱毛」
(注7)が最も多く(229件 )、 次 いで、「レーザー脱毛」(注8)(72件)、
「電気脱毛」(注9)(31件)が多くみられました。
医療機関は、「レーザー脱毛」が大部分(206件、96.3%)を占めていました(図2)。

 

脱毛による痛み・肌トラブルについて

 

 

2)危害内容
危害の内容別に集計すると、
エステ、医療機関ともに、「皮膚障害」、「熱傷」が多くみられました(図3)。
「皮膚障害」の具体的な内容としては、痛み、腫れ、炎症、発疹等が多くみられました。

 

脱毛による痛み・肌トラブルについて

 

4
3)危害の程度

 

危害の程度別に集計すると、エステは57.3%(280件)、
医療機関は67.0%(122件)が発生した危害について医療機関で治療を受けており、
治療に長期間を要した事例もみられました(図4)。
また、医療機関で脱毛を受けて危害が発生し、治療を受けたという相談(122件)のうち、
脱毛を受けた医療機関とは別の医療機関を受診したという旨の相談は45.9%(56件)にのぼりました。

 

脱毛による痛み・肌トラブルについて

 

2)主な危害事例
※相談事例は相談者の申し出に基づくものです。
1)エステで受けた施術による主な危害事例
【事例1】
脱毛エステの施術後に発疹ができたため皮膚科を受診。毛のう炎と診断された
すべての範囲が脱毛できるというインターネット広告を見て店舗に出向き、以前利用した美
容クリニックより安いと思って契約した。施術前には書面に書かれた注意点を読まれたが、詳
しい説明はなかった。初回施術後、背中や胸、腕、わきなどに広範囲に発疹ができたためサロ
ンに電話すると、毛のう炎ではないかと言われた。すぐに皮膚科を受診したところ、毛のう炎
と診断され塗り薬をもらった。その後5カ月ほど、発疹が良くなりかけてはぶり返すことが続き、
わきには黒ずみもできてしまった。これ以上施術を受けたくない。
(受付年月:2017年1月、被害者:大阪府・20歳代・女性)

 

【事例2】
脱毛エステでデリケートゾーンを施術した際、シェーバーで陰部を傷つけられた
デリケートゾーンの光脱毛の施術時にスタッフがシェーバーで下処理をした。
数日後お風呂に入った際、傷があり、血がかさぶたになっていることに気付いた。
店に申し出ると、光脱毛によるやけどの場合は責任は負えない、と言われた。
皮膚科の医師に相談したところ、出血とかさぶた跡があることから、光脱毛ではなく、
シェーバーによる施術ミスに違いないと言われた。傷跡が残ってしまうのではと心配。
(受付年月:2016年4月、被害者:東京都・女性)

 

【事例3】
毛穴に針を刺して毛根を熱で死滅させる永久脱毛の施術を受けたら赤く腫れあがった
クレジットカード会社から脱毛体験優待券が届いたので、体験に出向いた。
ひざ下を希望し、毛穴に針を刺して毛根を熱で死滅させる施術を受けた。
痛みが強く、赤く腫れ上がり不安になったが、ジェルで冷却すれば腫れは
2〜3週間で引くとのことだった。
永久脱毛なので今頑張ればきれいになれる、値引き特典があると執拗しつよう
にコースの契約を勧められ、契約せざるを得なかった。
施術後、腫れあがった足が心配で皮膚科を受診したところ、
数週間で治ると言われ、そんなものかと思った。
3カ月通ったが、痛みが強く、赤く腫れたままであることと、
度重なる勧誘に耐えられず、中途解約した。
3年半経っても痕が消えず、最近かかった医師から、
痕が残ると言われた。
(受付年月:2016年4月、被害者:神奈川県・20歳代・女性)

 

【事例4】
肛門周りの光脱毛でやけどを負い、完治まで
1
年以上かかることもあると言われた
何度か施術を受けたことがあるエステで、全身とデリケートゾ
ーンの光脱毛をした。店員が
肛門周りに光を照射させたところ、激痛が走った。痛みを訴えたが、痛い方が効果があると言
われて、そのまま施術を続けた。歩くと痛かったため鏡で確認したところ、肛門の上あたりが
やけどになっていて皮膚がズルむけの状態だった。そのことをエステに申し出ると、「病院に
付き添うので行って欲しい、施術代を返金、治療費は支払う」と言われた。診察を受けたら、
光脱毛との因果関係を認められ、乾くのに時間がかかる部位なので、完治には
1
年以上かかる
こともあり、ケロイド体質なら治っても引きつると言われた。
(受付年月:
2016


1
月、被害者:岐阜県・
30
歳代・女性)
2)医療機関で受けた施術による主な危害事例
【事例5】美容外科で
ひざ下のレーザー脱毛を受けたらやけどのように腫れ、色素沈着が残った
ネットで見つけた美容外科クリニックでひざ
下のレーザー脱毛を契約。皮膚科と書かれてい
たため、エステサロンより信用できると思った。
4
回受けたが脱毛の効果がほとんど感じられ
なかったため、最後の施術の時に効果がないと伝えたところ、レーザー機器の出力を上げたよ
うで、帰宅後から肌がひりひりし、
2


3
日したらやけどのように腫れた。クリニックに連絡し
たところ、しばらく様子を見るようにとの事だったが、色素沈着が残ってしまった。
(受付年月:
2016

10
月、被害者:東京都・
40
歳代・女性)
【事例6】レーザー脱毛による硬毛化の改善のために強いレーザーを当て、やけどを負った
インターネットで検索した美容クリニックでレーザー脱毛のコースを契約。
2

3

回目くらい
に、硬毛化という現象が表れたため、強いレーザーを当てると言われた。硬毛化については、
事前に説明を受けていたが、発症する人は少ないと言われたので、あまり気にしなかった。強
いレーザーを当てるため、施術は半年に
1
回となった。
5
回目の施術の後、皮膚が赤くただれ、
やけどのようになった。クリニックで見てもらったところ、初めに診てくれた人は、レーザー
による炎症だと言ったが、その後、他の人から、体質によるアレルギーだと言われた。別の皮
膚科に診てもらったら、レーザーによる炎症であると言われた。
(受付年月:2016年6月、被害者:東京都・20歳代・女性)

 

 

【事例7】
ひげのレーザー脱毛でやけどを負った
皮膚科で ひげのレーザー脱毛の施術を受けている。
4
回目までは順調だったが、
5
回目の施術
を受けた
1
週間後くらいからほほの赤みが目立つようになり、レーザー光線を照射された部分
が丸くやけどのような状態になってしまった。施術したクリニックに行くと、医師に、「レー
ザー機器の
調子が悪かったようだ。時間はかかるが痕は絶対残らない」と言われた。
(受付年月:
2016

4
月、被害者:愛知県・
30
歳代・男性)
【事例8】レーザー脱毛を受けたら
蕁麻疹
じんましん
が出て、完治に半年かかると言われた
近所の皮膚科で
ひざ下のレーザー脱毛を受けた。医師から施術内容については何も説明がな
いまま、女性スタッフが施術を行った。足がやけどのようになったが、
4
日目には腫れが引い
たので、
2
回目の施術を受けた。施術後同じように赤くなり蕁麻疹がでた。レーザーの跡が残

り、スカートがはけない状態になった。医師に相談したところ、蕁麻疹はレーザーによる皮膚
の反応で
1
カ月で治ると言われた。週
1
回通院したが良くならないので、別の病院を受診すると、
完治するのに半年かかると言われた。
(受付年月:
2015

12
月、被害者:東京都・
30
歳代・女性)
3.消費者に対するアンケート結果
脱毛に対する消費者の意識や実態を調べるために、過去

3
年間にエステや医療機関で脱毛を受
けたことのある
1,000
人(男性
376
名、女性
624
名)を対象にインターネットアンケート調査を行
いました(詳細は「
9
.参考資料」(
3
)参照。)。
(1)インターネット上の情報をきっかけに脱毛を受ける人が多いことが分かりました
エステや医療機関で脱毛を受けようと思ったきっかけを尋ねたところ、「エステや医療機関

のホームページ」、「親族、友人、知人からの紹介」、「ネット広告」の順で多く、インターネ
ット上の情報を参考に脱毛を受
ける人が多いことが分かりました(図5)。

 

脱毛による痛み・肌トラブルについて

 

7
(2)回答者の約
4
分の
1
は、脱毛を受けた後にやけど、痛み、ヒリヒリ感などの身体症状が生じ
た経験がありました
過去
3
年間に、脱毛を受けた後に、やけどや痛み、ヒリヒリ感などの身体症状が生じた経験
があるかを尋ねたところ、
25.5
%(
255
人)が「ある」と回答しました(図
6

)。
255
人のうち
112
人はエステ、
130
人は医療機関で脱毛を受けて症状が生じていました。
症状の内容は、「痛み」(
141
人、
55.3
%)が最も多く、「かゆみ」(
101
人、
39.6
%)、「やけ

ど 」(
33
人、
12.9
% )、「 乾 燥 」(
28
人、
11.0
%)、「肌荒れ」(
27
人、
10.6
%)の順で続きました。
また、症状が発生した部位は、「顔」(
65
人、

25.5
% )、「 わ き 」(
48
人、
18.8
%)、「ひざ下」(
41
人、
16.1
%)の順で多くみられました。

 

脱毛による痛み・肌トラブルについて

 

(3)脱毛を受けてやけど等の症状が生じた人のうち
7
割以上は、事前にリスクに関する説明を受
けていませんでした
脱毛を受けてやけど等の症状が生じた
255
人に対し、施術の前にどのような説明を受けたか
を尋ねたところ、エステ、医療機関ともに「脱毛方法」、「脱毛効果」、「効果が得られるまで
に必要な施術回数」の順で多くみられました(図
7
)。
一方、「脱毛によって起こり得るトラブルや副作用」について説明を受けた人は
67
人(
26.3
%)

で、
7
割以上の人は脱毛のリスク等について説明を受けていませんでした。

 

脱毛による痛み・肌トラブルについて

 

8


広告
等の
調査
アンケートの結果から、インターネット上の情報が消費者が脱毛を受ける事業者を選択する
上で主要な情報源になっていることが分かりました。
そこで、インターネットの大手検索サイト(「
Yahoo!JAPAN
」及び「
Google
」)で「脱毛」等の
語句で検索した際に表示された、エステ、医療機関の広告及びホームページを調査しました(調
査期間:
2017


4

4
日〜
4

18
日 )。
(1)エステの広告、ホームページ
1)医師法に抵触するおそれのある施術をイメージさせる表現がみられました
「毛のうへ針を挿入し電気を通し毛乳頭部を破壊する方法による脱毛行為」は、医行為に
該当するとされています。エステの広告やホームページを調査したところ、そのような施術
をイメージさせる表現がみられました。
※調査結果
・○○脱毛は、毛を造る製造工場部分を

1

1
本処理する技法です。○○脱毛を施し、処理が完了した毛はも
う生えてきません。
・○○脱毛
脱毛完了した毛は継続的な処理が不要です。
1
毛根を直接処理する
2
その場で毛がなくな

3
毛穴がひきしまる
・安心、確実な美容電気脱毛を採用!
安全性、確実性が高いブレンド法を使用。レーザーや光脱毛で取り

切れなったムダ毛も、一本一本丁寧に処理して行くから、つるつるすべすべの肌に。
・美容電気脱毛は毛に沿ってプローブを毛包の中へ入れていき、
1
本づつ処理する方法です
2)危害もなく、安全な
施術であるとイメージさせる
表現がみられ、消費者に誤認を与えるお
それがありました
「痛みゼロ」、「
痛みもリスクもありません」等、
危害もなく、安全な施術であるとイメー
ジさせる表現がみられ、消費者に誤認を与えるおそれがあると考えられました。
※調査結果
・痛みゼロの
VIO
脱毛

・安心・安全・痛くない!無痛脱毛が実現!
・安全で短期間の無痛脱毛エステ・○○は「やけど」や「トラブル」の心配が全くありません
・「痛くない!」▽▽脱毛
・“小さなお子様の肌でも痛くない”と評判の脱毛機を採用し、ダメージゼロ・リスクゼロ・トラブルゼロの
美肌脱毛を提供しております。
(2)医療機関の広告、ホームページ
1)比較広告など、医療広告ガイドラインで禁止された広告がみられ、関係法令に抵触するお
それがありました
医療機関の広告については、「医療広告ガイドライン」
(注
10

において広告可能とされた事項
以外は原則として広告が禁止されています。
今回、脱毛を行う医療機関の広告を調査したところ、他の病院又は診療所と比較して優良
である旨の広告(比較広告)など、広告が禁止された内容の記載がみられ、関係法令に抵触

するおそれがありました。

 

 

 

※調査結果
●他の病院又は診療所と比較して優良である旨の広告(比較広告)
・医療脱毛経験者が選んだ
価格・仕上がり満足度
No.1
・美容医療の口コミ広場
口コミ広場脱毛部門満足度ランキング全国総合第
1

・業界一の広範囲対応(ヒゲ範囲をパーツ部位ごとに分けておりません)
●医療従事者が学会の会員である旨
・所属
○○学会
▽▽学会
・院長
所属学会

○○学会(会員)
(注
10
)・「
医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関して広告し得る事項等及び広告適正化のための指導等に関
する指針(医療広告ガイドライン)」(「
9.
参考資料」(
4
)、
3
)参照)
・「医療広告ガイドラインに関する
Q&
A
(事例集)」(「

9.
参考資料」(
4
)、
4
)参照)
2)「医療機関ホームページガイドライン」において、ホームページに掲載すべきでないとされ
た内容の記載がみられ、消費者に誤認を与えるおそれがありました
インターネット上の医療機関のホームページについては、「医療機関ホームページガイドラ
イン」
(注
11

において、適切なあり方が示されており、掲載すべき事項、すべきでない事項が
定められています。
脱毛を行う医療機関のホームページを調査したところ、著名人が受診している旨など、他

の医療機関と比較して優位性を示そうとする表現や、費用の安さを強調する表現などが散見
されました。これらの表現は消費者に誤認を与えるおそれがあり、問題であると考えられま
した。
※調査結果
●他との比較により自らの優位性を示そうとするもの
・あの有名人・アスリートも△△脱毛に挑戦
・タレント・女優としてご活躍中の○○様がご来院されました☆
・美容医療の口コミ広場
満足度ランキング
全国総合永久脱毛第
1

●早急な受診を過度にあおる表現又は費用の過度な強調
・全身・両わき・
VIO
脱毛がお得に!医療脱毛キャンペーン実施中


/
△までの期間限定
・脱毛
初回限定
銀座院限定
▽月末まで!
メニューお申込で初診料¥
0

(注
11
)「医療機関のホームページの内容の適切なあり方に関する指針(医療機関ホームページガイドライン)について(依
頼)」(平成
24

9

28
日付医政発
0928

1
号 )(「
9.
参考資料」(
4
)、
5
)参照)
5.問題点
(1)エステにおける脱毛の問題点

1)
PIO-NET
には、エステで脱毛を受けて危害が発生したという相談が約
5
年間で
680
件寄せられ
ており、中には、医師法等に抵触するおそれがある施術を受けたという相談もみられまし

PIO-NET
には、エステで脱毛を受けて危害が発生したという相談が
2012
年度以降の約
5
年間

680
件寄せられており、治療に長期間を要した事例もみられました。また、中には、
医師法
等に抵触するおそれがある施術(以下@〜B)を受けたという相談もみられました。
@光線を毛根部に照射する脱毛行為
「用いる機器が医療用であるか否かを問わず、
レーザー光線又はその他の強力なエネルギ
ーを有する光線を毛根部分に照射し、毛乳頭、皮脂腺開口部等を破壊する行為」は医行為で
あるとされています。また、医行為とは「医師の医学的判断及び技術をもってするのでなけ
10
れば人体に危害を及ぼし、又は危害を及ぼすおそれのある行為」であるとされています。
PIO- NET
には、エステで、レーザー脱毛や光脱毛といった、光線を用いた脱毛施術を受けて
危害が発生したという相談が、少なくとも
301
件寄せられており、中にはやけど等で長期間の

治療を要したり、傷痕や色素沈着が残ったという内容もみられます。これらの相談で行われ
た施術は、医行為に該当する可能性があり、問題であると考えられます。
なお、業界団体である
一般社団法人日本エステティック振興協議会の「美容ライト脱毛自
主基準」における光脱毛(美容ライト脱毛)の定義では、「皮膚に負担を与えず毛の幹細胞を
破壊しない範囲」で行う、とされています。
A電気脱毛行為
「毛のうへ針を挿入し電気を通し毛乳頭部を破壊する方法による脱毛行為」は、医行為に
該当するとされています。
PIO- NET
には、エステで針状の器具を使用した電気脱毛を受けて危害が発生したという相談

31
件寄せられており、約
4
割(

11
件、
40.7
%(不明
4
件除く。))は治療に
3
週間以上を要して
いました。
電気脱毛については、第
141
国会厚生委員会において、「可罰的違法性がないと認められる
ケースもある」とされています(「
9
.参考資料」(
4

)、
8
)参照)が、身体に危害が発生して
いるケースについては、医行為に該当する可能性があり、問題であると考えられます。
Bシェービング(毛そり)
エステで受けた脱毛による危害事例のうち
17
件(
2.5
%)は、かみそりやシェーバーによる
毛そりで切り傷や擦り傷を負ったという内容であり、中には顔に危害を負ったという相談も
ありました。
顔そりは理容師法により規制されており、理容師の資格を持つ人が届け出のある施設で行
うこととされています
(注
12


。また、顔そりに限らず、公的な資格を持たないエステティシャ
ンが刃物を肌にあてる行為は、安全上も問題であると考えられます。
(注
12
)美容師が行う顔そりについては、「理容師法の運用に関する件」(昭和
23

12

8
日付衛発第
38
号)において、「化
粧に附随した軽い程度の『顔そり』は化粧の一部として美容師がこれを行ってもさしつかえない。」とされている
が、顔そりを独立した施術として行うことはできない。

2)施術前のリスクの説明が不十分と思われるケースがあります
PIO- NET
に寄せられた危害事例の中には、施術により痛みや腫れなどのトラブルが起こるリ
スクについて事前に説明がなかったという相談がみられました。また、アンケートの結果で
は、エステで脱毛を受けてやけど等の症状が生じた経験がある人のうち、トラブルや副作用
に関する説明を施術前に受けたと回答した人は
35
人(エステで受けた脱毛で症状が生じた人

31.3
%)でした。本来、エステの施術は人体に危害を及ぼさない範囲で行われるべきもの
であると思われますが、場合によっては肌トラブル等が発生するおそれがあることについて、
事前に十分な説明を行う必要があると考えられます。
11
3)医師法に抵触するおそれのある施術をイメージさせる表現や、安全面で消費者に誤認を与
えるおそれのある広告・ホームページがみられました

今回、インターネット上のエステの広告・ホームページを調査したところ、医行為に該当
するような施術をイメージさせる表現や、
「痛みゼロ」、「痛みもリスクもありません」等、

害もなく、
安全な施術であるとイメージさせる表現がみられました。
これらの表示は
、消費者に誤認を与えるおそれがあると考えられました。
(2)医療機関における脱毛の問題点
1)施術前のリスクの説明が不十分と思われるケースがあります
医療機関で行われる脱毛は、組織を破壊する行為であるため、施術後にやけど等の皮膚ト
ラブルが起こるリスクがあります。また、美容医療サービス等の自由診療において、施術の
安全性に係る説明は、必ず施術前に、施術を受けようとする者に対して直接丁寧に説明しな
ければならない、とされています
(注
13



しかし、
PIO -NET
に寄せられた危害事例の中には、施術前にリスクの説明がなかったという
相談が
28
件(医療機関で受けた脱毛に関する危害事例の
9.9
%) みられました。また、アンケ
ートの結果では、医療機関で脱毛を受けてやけど
等の症状が生じた経験のある人のうち、ト
ラブルや副作用に関する説明を施術前に受けたと回答した人は
32
人(医療機関で受けた脱毛
で症状が生じた人の

24.6
%)でした。
リスクに関する説明が十分になされていなかったり、消費者が十分に理解できないまま施
術が行われている場合、問題であると考えられます。
なお、
2016

12
月に長期的な減毛効果を目的とした医療機器として承認されたレーザー装
置について、厚生労働省から適正使用に係る通知が発出されており、「不適切に使用した場合
には合併症(熱傷、色素沈着過度等)のリスクがあることが明らかとなっている」とされて
います
(注
14

(注
13
)「美容医療サービス等の自由診療におけるインフォームド・コンセントの取扱い等について」(平成
25

9

27
日付
医政発
0927

1
号 )(「
9.
参考資料」(

4
)、
6
)参照)
(注
14
)「医療機器『ロングパルスアレキサンドライトレーザ
GentleLase Pro
』の適正使用について」(平成
29

1

10

付薬生機審発

0110

4
号、薬生安発
0110

6
号 )(「
9.
参考資料」

4
)、
7
)参照)
2)危害を受けた場合の対応が不十分・不適切と感じている消費者がいます

医療機関で受けた脱毛で危害が発生し、治療を受けたという相談(
122
件)のうち、脱毛を
受けた医療機関とは別の医療機関を受診したという旨の相談は
45.9
%でした。その中には、
脱毛を受けた医療機関の対応や治療に不満や不信感を抱いて他院を受診した、あるいは受診
を希望している、という内容が多数みられました。
以上より、医療機関での脱毛で危害を受けた場合の対応が不十分・不適切であると感じて
いる消費者がいることが伺えます。
3)医療法等の関係法令に抵触するおそれのある医療機関の広告がみられました。また、消費
者に誤認を与えるおそれのあるホームページがみられました
医療機関が行う広告は、医療法等の関係法令によって規制されています。今回、インター
12
ネット上の医療機関の広告を調査したところ、比較広告など、医療広告ガイドラインで禁止
された内容の広告がみられ、関係法令に抵触するおそれがありました。

また、医療機関のホームページを調査したところ、著名人が受診している旨や費用を強調
する表現など、医療機関ホームページガイドラインにおいてホームページに掲載すべきでな
いとされた内容が散見され、消費者に誤認を与えるおそれがあると考えられました。

.消費者へのアドバイス
(1)エステで受けることのできる脱毛と医療機関で受けることのできる脱毛の違いをよく理解
しましょう
医療機関では、レーザー等により毛の発生源を破壊するなど高い効果が得られる脱毛を受
けることができます。皮膚内部の組織を破壊する行為ですので、やけど等の皮膚トラブルが
起きるおそれもありますが、トラブルが起きた際も直ちに医師の診察を受けることができま
す。
一方、エステでは、医行為に該当しない範囲の施術しか行うことができません。そのため、
エステでの施術は、医療機関に比べて脱毛効果は低く、皮膚への影響は小さいと考えられま
す。
脱毛を受ける 場合は、エステと医療機関で行われる脱毛の違いをよく理解しましょう。
(2)脱毛を受ける場合は、ホームページや広告の情報をうのみにせず、自ら十分な情報収集を

行うとともに、施術前にリスク等に関する説明を十分に求めましょう
脱毛は、皮膚内部の細胞を破壊するなど、身体に影響を及ぼす施術です。また、一定の効
果を得るためには長期間施術を継続する必要があります。
メリットのみが強調された広告やホームページもありますが、事前に自ら十分な情報収集
を行い、痛みややけど等のトラブルが起きる可能性があることを理解し、自分に合った施術
を選びましょう。また、施術を受ける前には、エステや医療機関で十分な説明を求めましょ
う。
情報収集を行う際は、以下の情報も参考にするとよいでしょう。
○消費者庁「脱毛エステ契約のポイント」
http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_transaction/releas
e/pdf/160824ko
uhyou_2.pdf
○政府広報オンライン「美容医療サービスの消費者トラブル
サービスを受ける前に確認し
たい
4

つのポイント

http://www.gov
-online.go.jp/useful/article/201307/1.html
○消費者庁「美容医療を受ける前に確認したい事項と相談窓口について」
http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/information/caution_16102
7_01.html
13
(3)脱毛により危害を受けた場合は、速やかに医療機関を受診するとともに、消費生活センタ
ー等に相談しましょう
脱毛を受けて危害が発生した場合は、施術を受けたエステや医療機関に申し出た上で、必
要な場合は速やかに医療機関を受診し、適切な診断・治療を受けましょう。また、早めに最
寄りの消費生活センター等

に相談しましょう。
エステにおいて、医行為の疑いがある施術を受けた場合や、広告に問題があると思われた

場合には、最寄りの保健所等へも併せて情報提供するとよいでしょう。医療機関で受けた脱
毛について心配がある場合は、全国の医療安全支援センターに相談することもできます。
※消費者ホットライン:「188(いやや!)」番
お住まいの地域の市区町村や都道府県の消費生活センター等をご案内する全国共通の
3
桁の電話番号です。


関係機関
への要望
(1)エステで脱毛を受けて危害が発生したという相談が寄せられています。医師法等の関係法
令を遵守するとともに、一定以上の安全性を担保するためのガイドラインを業界全体に周
知するよう要望します
PIO- NET
には、エステで脱毛を受けて危害が発生したという相談が寄せられています。また、
「電気脱毛」など、医師法等の関係法令に抵触するおそれのある施術を受けたという相談も

みられます。
エステで行われる脱毛は、本来、人体に危害を及ぼさない範囲で行われるべきものである
と考えられ、一般社団法人日本エステティック振興協議会の「美容ライト脱毛自主基準」に
おいても「皮膚に負担を与えず毛の幹細胞を破壊しない範囲で」行う、とされています。危
害が発生することのないよう、
医師法等 を遵守するとともに、
「美容ライト脱毛自主基準」や
「エステティック業統一自主基準」
(注
15

等、ガイドライン
の業界全体
への周知を要望します。
また、リスクに関する情報を施術前に適切に消費者に情報提供し、万が一危害が発生した場
合には医療機関への受診が遅延することのないよう対策を講じるよう要望します。

(注
15
)「エステティック業統一自主基準」(一般社団法人日本エステティック振興協議会)
(2)エステの広告について、安全面で消費者に誤認を与えることのないよう、改善を要望しま

今回、インターネット上のエステの広告・ホームページを調査したところ、
「痛みゼロ」、
「痛みもリスクもありません」等、
安全な施術であるとイメージさせる表現がみられました。
これらの広告・ホームページは消費者に誤認を与えるおそれがあると考えられるため、改
善を要望 します。
(3)脱毛を行う医療機関は、施術前のインフォームド・コンセントを充実させるとともに、や
けど等のトラブルが発生した際は適切な対応を講じるよう要望します
PIO- NET
に寄せられた、医療機関で脱毛を受けて危害が発生したという相談の中には、リス
14

ク等に関する説明が不十分と思われる事例がみられました。脱毛のリスクに関する知識を持
たない消費者も多いと考えられることから、施術の内容や方法、リスク等について、分かり
やすい説明を十分に行うよう要望します。
また、危害が発生した際に医療機関で治療を受けたという相談のうち、脱毛を受けた医療
機関とは別の医療機関を受診したという相談が
4
割以上にのぼり、危害を受けた際の医療機関
の対応や治療に不満や不信感を抱いていると考えられるケースが多いことが分かりました。
消費者からの苦情の申し出に適切に対応し、十分かつ適切な治療や情報提供を行うよう要望
します。
(4)法律に抵触するおそれのある医療機関の広告について、改善を要望します。また、消費者
に誤認を与えるおそれのある医療機関のホームページについて、改善を要望します
今回、インターネット上の医療機関の広告を調査したところ、比較広告など、医療広告ガ
イドラインで禁止された内容の広告がみられ、関係法令に抵触するおそれがありました。ま
た、医療機関のホームページを調査したところ、消費者に誤認を与えるおそれのある表示が
散見されました。

法律に抵触するおそれのある広告については改善を要望します。また、消費者に誤認を与
えるおそれのあるホームページ上の表示についても改善するよう要望します。
8.行政への要望
(消費者庁消費者安全課)
(1)エステの脱毛施術により危害が発生したという相談が寄せられています。消費者が施術内
容やリスク等を認識し、安全に施術を受けられるよう、消費者への周知、啓発等適切な対
応を要望します
PIO-NET
には、エステで脱毛を受けて危害が発生したという相談が
2012
年度以降の約
5
年間

680
件寄せられています。

エステで行われる脱毛施術について、引き続き事故情報の収集を行うとともに、消費者が
施術内容やリスク等を認識し、安全に施術を受けられるよう、消費者への周知・啓発等、適
切な対応を講じるよう要望します。
(経済産業省商務情報政策局ヘルスケア産業課)
(2)エステの脱毛施術による危害が発生したという相談が寄せられています。エステ事業者等
に対し、施術内容やリスク等について事前説明を十分行った上で安全な施術を心掛けるよ
う、関係業界団体への周知を要望します
PIO-NET
には、エステで脱毛を受けて危害が発生したという相談が
2012
年度以降の約
5
年間

680
件寄せられています。また、安全面に関して、消費者に誤認を与えるおそれのある広告・

ホームページもみられました。
危害の発生防止のため、施術内容やリスク等について事前説明を十分に行った上で安全に
施術がなされるよう、関係業界団体への周知を要望します。
15
(厚生労働省医政局医事課)
(3)エステで医師法に抵触する施術が行われている場合は、適切な対応を講じるよう要望しま

PIO- NET
には、エステで、レーザー脱毛や電気脱毛など、毛乳頭等を破壊するおそれのある
施術による危害情報が寄せられています。これらは医師法に抵触するおそれのある施術であ
るため、このような施術がエステで行われているとの情報を保健所等を通じて把握した際は、
医師法に基づく適切な対応を講じるよう要望します。
(厚生労働省医政局総務課)
(4)脱毛を行う医療機関において十分なインフォームド・コンセントがなされるよう、指導を
要望します
PIO- NET

に寄せられた、医療機関で脱毛を受けて危害が発生したという相談の中には、リス
ク等に関する説明が不十分と思われる事例がみられました。
脱毛のリスクに関する知識を持たない消費者も多いと考えられることから、施術の内容や
方法、リスク等について、分かりやすい説明が行われるよう、医療機関でのインフォームド・
コンセントの徹底を要望します。
(厚生労働省医政局総務課)
(5)法律に抵触するおそれのある医療機関の広告について、指導を徹底するよう要望します。
また、消費者に誤認を与えるおそれのある医療機関のホームページについて、指導を行う
よう要望します
今回、インターネット上の医療機関の広告を調査したところ、比較広告など、医療広告ガ
イドラインで禁止された内容の広告がみられ、関係法令に抵触するおそれがありました。法
律に抵触するおそれのある広告については指導を徹底するよう要望します。
また、医療機関のホームページを調査したところ、消費者に誤認を与えるおそれのある表
示がみられたため、指導を行うよう要望します。
○要望先
消費者庁消費者安全課

(法人番号
5000012010024

厚生労働省医政局総務課
(法人番号
6000012070001

厚生労働省医政局医事課
(法人番号
6000012070001

経済産業省商務情報政策局ヘルスケア産業課
(法人番号
4000012090001

公益財団法人日本エステティック研究財団

(法人番号
2010405000889

一般社団法人日本エステティック振興協議会
(法人番号
9010505002440

公益社団法人日本美容医療協会
(法人番号
4010005016755

一般社団法人日本美容皮膚科学会
(法人番号
1011105007093

一般社団法人日本美容外科学会(

JSAPS

(法人番号
1010005013078

一般社団法人日本美容外科学会(
JSAS

(法人番号
7010005019920

16
○情報提供先
内閣府消費者委員会事務局
(法人番号
2000012010019


警察庁生活安全局生活経済対策管理官
(法人番号
8000012130001

本件問い合わせ先
商品テスト部:
042- 758- 3165